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Kibana4 beta1 リリースきた!ハマりどこと、グラフの作例。Aggregation でグラフを作るには、ちょっと頭の体操が必要です。

Kibana 4 Beta1 リリースされましたね!今回の目玉は Aggregation が使えることと、デザインの全面変更でしょうか。個人的には、白バックの画面はスッキリしていて大変好みですが、大幅な変更なので賛否ありそうですね。また、クエリとグラフ作成の画面が分割されることで、よりわかりやすくなった印象でした。

私の方では、使ってみた時に気がついた、ちょっとしたハマりどころと、グラフ作成時の Tips 、サンプルを書こうかと思います。

Facet から Aggregation への変更

グラフの作成について、従来の Facet を使ったものから Aggregation に全面変更になっています。Facet は全く使えません。なので、狙ったグラフを作るには Aggregation の理解とコツが必要になります。Kibana 3 になれた人は、特に引っかかるように思います。

Query バーについて:Discover 画面の右上にある、time picker に注意

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  • kibana 3 でいうところの、画面上部にあった Query バーにあたる機能。以降のグラフの設定や絞り込みはここでヒットしている結果から行われるので、広めにヒットするように検索条件を設定するのが定石。
    • あとで、気がついたのですがグラフ作成時にもクエリを設定できるようですので、分けて考えることも出来ますね。
  • 始めてやった時は何もヒットしなかったので困ったが、実はデフォルトで直近15分、という条件が設定されています。画面中央の time picker アイコンを押下するか、画面右上に表示されている「Last 15 minutes」を押下すると条件を変更できます。
    • アイコンが目立たないので、ちゃんと説明文読まないと気が付きませんでしたw
    • 『お姉さま 説明書はわからなくなったら読めばいいのよ』

Visualize 画面で作ったグラフの作例。

3 から 4 へのバージョンアップの目玉機能のひとつとして、Facet から Aggragation への変更がありますが、その使い方には慣れが必要になります。幾つか作ってみたので、作例と解説を少々。なお、使用したデータは、先日 fluentd で作った Solr のクエリログになります。

Solr のクエリログを fluentd と kibana で可視化 - よしだのブログ

その1:基本編 Pie チャート。

pieチャート。よく使われるクエリのトップ50です。ヒットしている、していないなどの条件は設定しておらず、全件を対象にしたものです。mapping を定義していない状態でやったので、termの切れ方が変なのは気にしないでくださいw

ここまでは、kibana 3 を触ったことがなくても、余裕でしょう。ちょっと注意なのが、Top 関数が使われるので、バケット全てを常に表示するということは出来ない、ということでしょうか。まあ、ほとんどのケースでは問題無いと思いますが。

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その2:応用編 折れ線グラフを、ヒット有りと無しのクエリ件数の2つで作る。

ヒットしたクエリと、0ヒットクエリの件数を時間で折れ線グラフ化。buckets の設定の第一階層に、Split Chart を選択して、グラフをヒット有りと無しの2つに分けています。その下の設定で X-Axis を指定して、Date Histogram をしていするとこんな絵になります。X-Axis + Date Histogram を先に指定するとうまく行きません。この後も出てきますが、グラフの系統を別に分けて表示したい場合は、先に分割してその後、X-Axis など表示形式を指定する、という流れが正解のようです。

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その3:応用編 複数の折れ線グラフを、ひとつのチャートにまとめる。

こちらは、上の例と違い、ひとつのグラフに並べたものです。こちらは、先に Split Lines を選択して、Range でヒット有り無しの2つに分けています。*1 今のところは、グラフの線の色は選択できないようです。

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参考

インストールから基本的な使い方については、harukasan の Quiita の記事が素晴らしかったので、こちらをご覧ください。

Kibana 4 BETAファーストインプレッション - Qiita

以上、ご参考まで!

*1:Filters のアグリゲーションを選ぶとエラーが出るので Range を使っています。