資産運用の旅は罠ばかり?!
プレジデント別冊 新しいお金の教科書 2013年 8/16号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2013/07/16
- メディア: 雑誌
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id:sclo-aさんが紹介してから、ずっと読んで見たかった本をやっと読むことができた。Amazonでも長らく品切れになっていて、買うことができなかったが、在庫が復活していました。ブログの影響ってすごいわと、改めて。
なお、私は株や資産運用についてはサッパリわからない状態で読んでいることを予め書いておきます。
内容について
老後のハッピーライフを目指してどうするべきかという内容。主にお金の話が中心だが、リタイア前にしておけば良かったランキングなんかもある。将来の資産運用を考え始めないといけないなー、と思っているが、イマイチ重い腰が上がらない人への入門編としていいかも。冒頭の7つの障害の話なんか、読んでて恐ろしくなって、思わずやらなきゃと思ってしまったし(笑)。若干、マッチポンプくさいのは仕様。親の介護の話はもちろん出てくるんだけど、子供の早めの自立がカギとか、教育費はかけ過ぎないように注意とかは、あまりそういう視点が無かったので参考になりました。
ちょっとゾッとした話。
その中でも一番興味を惹かれたのは、リタイアまでに1億円貯める特集。年齢別に書いてあるので、自分の年齢と比較すると、利率3%程度で資産運用して行く必要があるみたい。これは俺も資産運用しなきゃー!って思った。ざっくり3%の利率で運用できれば将来安心そうということがわかったので、早速商品をクグってみると色々と分かったことがあった。
- 定期預金や国債など、元本保証型の商品は一般に利率が低く、せいぜい最高でも1%程度であること。
- できれば、元本保証に近く、3%を目指すことのできる商品を探すと、社債がヒットした。社債は、発行元の会社が潰れず、償還期限まで持っていれば元本保証とのこと。
- 社債は、発行元の会社が倒産しなければ大丈夫そうだと思い、具体的な商品を見出すと、利率が5%でさらに短期償還など、旨すぎる条件が並ぶ。
- しかし、よくよく見てみると、社債の説明には全く書いていなかった条件=ノックイン が書いてある。要するに、株価がある程度下回ると額面割ります、という内容。
株価の推移のグラフを見てみるずっと右肩上がりで来ているものばっかりで、素人目に見てもノックインしないとは思えない。つまり、社債=元本保証とざっくり覚えていて、下まで読まない早とちりさんは買っちゃいそうな商品でちょっとゾッとした。だって、大体1口50万からよ?気がつけば10万すってたとか普通にありそう。もうちょっとで買うところだったわ!あとで調べてわかったことですが、仕組債という商品で通常の社債とはリスクも利率も全然違うものだそうです。仕組債が詐欺商品だとか言うつもりは全くないですよ?念のため。
これも後で調べてわかったことですが、一般に元本保証かそうでないかのラインは長期金利すなわち10年国債の利回りが基準になるそうで、利回りがそれより高いと元本保証では無いと考えていいそうです。今の長期金利は大体 0.7% 弱なので、つまり、目標の3%を達成するにはリスクを伴うと。。
教訓
リスクと利率は表裏一体で、うまい話には裏があるってことですね。あと、ちゃんと下まで読むこと(笑)。当たり前だけど、忘れちゃいかんですね。私の資産運用の旅は始まったばかり。。。