AWS EC2 調査③:実プロジェクトの開発環境をAWSで運用した場合、いくら掛かるか計算してみた。
どうも!いつもの、AWS入門シリーズです。
今回は、現在開発中の実プロジェクトでレンタルしているサーバーのレンタル費と、AWS で同様の環境を作った場合の見積もりを比較してみました。一般的にも、実際の本番システムと比べ、開発環境はずいぶんシンプルなので、見積の練習にはいいと思います。
対象の環境
レンタル費
実際の月額のレンタル費を書きます。なお、数年継続利用した上での値引後の値段なので、だいぶ安いと思います。
AWSの設計
- m3.medium(Windows) 2台 + RDS という構成にする。ELB は使わない。
- EBSを各インスタンスに1つ追加する(200GB、50IOPS)。
- 1年間の保守契約があり、その中に維持管理費が含まれているので、1年間ライトリザーブドインスタンスとする。
- サーバーは週5日、一日あたり9時間動かすこととする。停止は Amazon CloudWatch で自動で行う想定。
- 毎朝起動しないといけない手間はある。
- Webアプリおよび開発用途なので、それほど大容量のデータトランスファーは発生しない想定。
見積結果は、$154
上記の設計で見積もった結果は、$154 でした。ただし、初回にリザーブドインスタンス分で、$300ほど、別途支払う必要があります。
http://calculator.s3.amazonaws.com/index.html#r=NRT&key=calc-67F63170-988F-4121-B04B-CECEF4D12927
所感
- レンタルするよりもやや安くなった。資産管理などのコストを無視すればサーバーを買い取ったほうが安い可能性もある。 15,708円($154 * 102円) vs 18,000円
- レンタルしてすぐぐらいの頃は、もっと高いので EC2 のほうが安い。
- 現在の同等品であるところの、PowerEdge T-320 は半年契約で、27,000円 http://www.orixrentec.jp/cgi/it/detail.cgi?id=452042&route=
- 同じく、ThinkCenter は半年契約で、9,000円 http://www.orixrentec.jp/cgi/it/detail.cgi?id=297836&route=1
- サーバーレンタル費には、その他もろもろの費用、ネットワーク管理、OSのライセンス、電気代などは含まれていない。
- サーバーの利用頻度を確認すると、CPU・メモリ含めかなり余っているので、インスタンスを medium から small にスペックダウンしてもいいかも。
- 保守期間中のあまり使ってない期間は止めるようにしておけば、年間で見ると更に安くなることが期待できそう。
- 24時間起動から業務時間中のみ起動に制限されるが、それほそ大きな問題では無いと思う。
- サーバーを停止し忘れるとすぐにオーバーするので、CloudWatch の設定は必須。ただし、お昼の休憩中に止められたりしないようにパラメータの調整が必要。
- OS / Database のバージョンが固定されるので、開発したいシステムの仕様上、使えないケースもあり得る。
- 基本的に領収書が出ないので、実費精算の場合、請求代行サービスを使う必要がありそう。為替リスクも回避できるので、使うのも有りかも。
- AWS を使えば、めんどくさい OS のライセンスの購入と管理から開放される!Windowsの場合は特に大きいな~。