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そういえば、徳川埋蔵金て見つかったのかな? - 書評 糸井重里著『インターネット的』

どうも!久しぶりに書評でも。先日、近所の本屋さんに技術書を買いに行ったら、同じ棚に平積みで置いてあって、安い値段も相まって勢いで買ってしまった本です。なにせ帯にでかでかと「まるで予言の書」ですから・・w

インターネット的 (PHP文庫)

インターネット的 (PHP文庫)

そしてこっちが、オリジナル。2001年の発売。

インターネット的 (PHP新書)

インターネット的 (PHP新書)

本書は、糸井さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」*1 を始めるにあたって、インターネットについて、インターネットから一歩離れて、インターネットを通じてひとたちがどんな風になっていくかを、まとめた内容になっています。糸井さんの独特で読みやすい平易な語り口や、日々の生活に通じた例が織り込まれていて、とてもわかり易く、共感できました。

「予言の書」という煽り文句についてですが、これは本当に10年前の文章とは思えませんでした。ここ何年かで登場しては消えていった、いろんなキーワードが読みながら頭のなかで無数に現れていました。フラット化、学習の高速道路、ロングテール、レコメ、パーソナライズ、リーンなどなど。

消費のクリェイティビティについて、自分なりの解釈

本書の後半で、糸井さんは、これからは「消費のクリエイティビティ」が必要だと強く訴えています。これまでは、生産におけるクリエイティビティは追求されてきた。けれども、消費についてはクリエイティビティなんてものはあまり注目されてこなかった。消費にクリエイティビティがあれば、より豊かな市場になり、ひいては豊かな社会になるという話です。

不思議なことに、こんなに強く訴えかけているのに、消費のクリエイティビティの例があまり示されないことです。おそらく、それこそ、読者自信がどういう消費がクリエイティビティなのかをクリエイトせよ、というボールを投げたんだと思いました。

趣味、自転車のこと

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消費のクリエイティビティの例を考えた時に一番目に思いついたのは、趣味であるロードバイクのことでした。

別に自転車に限った話ではないと思うんだけど、自転車買ってただ乗り回すだけではせいぜい3カ月で飽きる。今日は山に行こうか海に行こうかとか、グルメポタしようとか、自転車持って新幹線にのって遠くにいこうとか、たい焼き屋さんめぐりとか、坂を攻めようとか、レースに出ようとか、乗りながら研究しながら自転車を軸にいろんなことをやってみる。そうやってやってみたり、次に何しようか考えたり、記録をつけてニヤニヤ眺めてみたりすることが、上手な楽しみ方何じゃないかと思いますし、クリエイティブだと思います。もちろん、とっかかりは雑誌やネットで出てるような楽しみ方だけど、それ以外の新しい楽しみ方を見つけられることがクリェイティブだし、長く楽しめる秘訣だと思う。

あと、コミュニティーにはいると、その中の人がクリェイティビティを持っていると盛り上がるし活発になる。コミュニティのメンバーから色々とアイディアをもらったり、刺激をうけたりすると、意外なほど簡単にクリエイティブさは発揮できるので、長く楽しめる趣味を持ちたい人は、コミュニティを探してみるのがおすすめだなと思います。

そういった観点でもインターネットというかSNSというか mixi は偉大だなと思ってます。もう、昔ほどの勢いは全くない mixi ですが、コミュニティの機能が充実していたり、昔からあるコミュニティがあったりして、たくさんのコミュニティのゆりかご的な役割を果たしてきたんじゃないかと思っています。Facebook や G+ じゃこうはいかないよね。FB でも、そんなに盛り上がっているコミュニティを見たことがない。まぁ、観測範囲が狭いだけだと思いますが。コミュニティを探しにくいのが一番の問題な気もします。

そういえば

徳川埋蔵金て見つかったのかな?糸井さん。

*1:通称ほぼ日、 http://www.1101.com/home.html